今回は憲法の「条例の憲法上の解釈」について確認していきます
◆「条例」に対する議論と背景
→1969年の「東京都公害防止条例」にはじまる各地方公共団体の公害規制条例では…
国の法令で定める規制基準よりも厳しい基準を定める
→「上乗せ条例」
国の法令で規制の対象としているもの以外にも規制の対象を広げる
→「横出し条例」
があり、これらの条例が”法律の範囲内”、”法令に違反しない”かどうかが議論となりました
◆かつての見解
→「国の法律がすでに何らかの形で規制している事項については、もはや条例で独自の規定を設けることはできない」という考え方
=「法律先占論」
しかし、このような伝統的な考え方では、地方での実情に応じた対応が困難となってきます
次回は、「条例」に関する今日の多数説と有力説をみていきたいと思います