今回は成年後見業務について「消費者トラブルの予防、被害回復」のお話しをします
◆消費者トラブル、被害回復
消費者トラブルの予防について、成年後見制度の利用は有効であります
例えば、いわゆる悪徳商法やマルチ商法では、判断能力が低下している一人暮らしの高齢者が被害に遭う心配があります
ご本人様には被害意識がなく、高額の商品を次々に買わされてしまうケースも耳にします
成年後見制度では、判断能力を欠いているまたは、不十分である場合にご本人様を保護する制度です
「法定後見制度」では、ご本人様の判断能力の状態により3つの段階に分かれています
そのうちの後見では、ご本人様の日常生活に関する行為以外の行為については、後見人が取消すことが可能です
後見人は財産管理権が与えられるとともに、ご本人様の様子の変化などに気づくことで、被害を予防をすることにもなります
また、被害の未然の防止だけではなく、被害の回復にも後見制度は有効ですが、消費者トラブルの被害回復は、費用対効果で難しいのも事実です
そのようなトラブルに巻き込まれないように、判断能力の低下が見られる場合は、成年後見制度の活用を考えてみてはいかがでしょうか🍀
(※参照:一般社団法人コスモス成年後見サポートセンター入会前研修テキスト)